寒い季節は熱いお風呂に入ると、とてもリラックスできます。
しかし一人暮らしで毎日バスタブにお湯を張ると、心配になるのが水道光熱費です。
毎回お風呂を入れ直すのはもったいないので、再び沸かして翌日も使う人は多いのではないでしょうか。
実際のところ追い焚きと入れ直しでは、光熱費にどんな違いがあるのか見ていきましょう。
お風呂は「追い炊き」「入れ直す」どちらがお得?ガス代で比較
ガス代は、使用環境によって大きく条件が異なります。
まずガスエネルギーを熱に変換する際の熱効率は、給湯器で80%、風呂釜で70%です。
この効率が高い機器であるほど、使用量を少なくできます。
さらに元の水温によっても、必要なガスエネルギー量は異なります。
水道水の方が水温が高いなら入れ直し、残り湯の方が水温が高いなら追い焚きの方がガスの使用量を節約できます。
そしてこのガスエネルギーは、都市ガスで10,000kcal、プロパンガスで24,000kalとなっています。
したがってプロパンガスの方が少ない消費量で済みますが、一般的な単価は都市ガスの方が安いです。
またガス料金自体も自由化により、事業者ごとに様々な料金体系が設定されています。
追い焚きの方が安上がりなケースが多いと思われますが、給湯器&都市ガスの組み合わせなら入れ直しでも極端に高くなるわけではありません。
お風呂は「追い炊き」「入れ直す」どちらがお得?価格差に注意
自宅のガス環境によりガス単価や消費量が異なるので、ガス代だけでは比較できないことが分かりました。
そこで、お風呂で使う湯量を工夫することも節約には効果的です。
一般的な単身者向け物件のバスタブ容量は、満水状態で200L〜250L。
しかしその状態で入浴すると溢れてしまうので、実際に必要なお湯の量は150L程度でしょう。
半身浴の入り方なら、より少ない100L前後でまかなうことも可能です。
単純計算で水道代と必要な熱エネルギーが半分ですから、追い焚きでも入れ直しでもトータルのコスト差を小さくできます。
お風呂は「追い炊き」「入れ直す」どちらがお得?衛生面は?
コストの問題がクリアできても、追い焚きは衛生面が気になります。
お湯に浸かる前に体の汚れをよく落とし、なるべく綺麗な状態で使用しても、入浴前後で菌は数倍に増殖すると言われます。
・時間が経つと細菌がさらに増加
衛生微生物研究センターの報告によると一晩経ったお風呂の細菌数は、入浴直後と比較し1,000倍になります。
すぐさま人体に悪影響を及ぼすほどではありませんが、この細菌が追い焚きの配管に付着することで不衛生になりがちです。
そのため日頃の掃除はもちろんのこと、最低でも年に一度は徹底洗浄すべきです。
・最新モデルなら心配は少ない
各給湯器メーカーでは、追い焚き時における衛生面に配慮された商品が開発されています。
大手三社の最近のモデルだと、残り湯を捨てる際に自動で追い焚き配管を洗浄する機能が備わっています。
配管洗浄機能つきの給湯器であれば、衛生面の心配は少ないでしょう。
まとめ
トータルで考慮すれば、追い焚きの方が安く済むことが多いでしょう。
しかし入れ直しの方が衛生的ですし、水温の低い時期では沸かし直しのガス代も考慮しなくてはなりません。
残り湯を洗濯に再利用する方法もありますから、お風呂だけでなく家事全般での節約に気をつけるのが重要です。
これから一人暮らしを始めようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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