賃貸経営するうえで悩ましいのが、物件の維持管理です。
そんな時の強い味方が、物件の管理業務をしてくれる管理会社の存在。
管理会社の業務は大きく分けて入居者管理と建物管理がありますが、今回は業務内容について具体的に解説します。
賃貸物件の管理会社の業務① 入居者管理
管理会社の業務でまず挙げられるのが入居者管理です。
入居者管理には、入居者の募集、家賃の集金、家賃滞納への対応、入居者からの苦情対応、契約更新作業、退去時の立ち会い、退去後の修繕、などの業務があたります。
これらの業務は日常的に発生するため、管理の手間がかなりかかります。
たとえば、家賃の集金であれば、自己管理だと全住民分の振り込み確認が毎回必要になります。
また退去時の立ち合いなどもその都度予定を合わせなければなりませんし、退去後の修繕は業者をいちから手配せねばなりません。
入居者の募集だけを不動産仲介業者に依頼するような方法もありますが、業者も自社で管理している物件でなければ思うように取り次いでくれないこともあります。
さらに重要なのがクレーム対応です。
住民からの苦情は対応を間違うと事態をより悪化させてしまいかねないため、慣れている管理会社に任せたほうが安心です。
このような入居者対応は細やかさが求められますので、専門の知識とノウハウを持った管理会社に委託することで安定的な賃貸経営ができるのです。
賃貸物件の管理会社の業務② 建物管理
管理会社のもう一つの業務が建物管理です。
建物管理には、建物自体の維持管理、設備関係のメンテナンス、長期的な修繕計画の策定などが含まれます。
建物自体の維持管理には、日常的な共有部分の清掃、蛍光灯などの交換、駐輪場・駐車場の管理、などが相当します。
建物の清掃がゆき届いていなかったり、駐輪場が荒れていたりといった様子が見て取れると、物件探しをしている方から敬遠される原因になります。
入居率の低下にもつながりますので、こまめに清掃や管理がゆき届いていることは非常に大切です。
長期的な修繕計画の策定は、マンションなど、何十年にも渡って賃貸に出していくための維持管理計画です。
保守も大規模になりますので、修繕積立金を回収し、それを元にした修繕計画を実行していくことで、物件の価値を保つことにつながります。