不動産売却では、土地や建物がどのようなエリアにあるかによって価格や需要が大きく変わってきます。
なかでも文教地区の不動産は安心して住めるとして、マイホームを探している幅広い人から人気があるエリアです。
そこで今回は、文教地区の特徴や売却するメリットについて解説します。
不動産売却前に知っておきたい「文教地区」とは?
文教地区とは、教育に最適な環境をはぐくみ住みやすい町づくりをおこなうことを目的として作られた、都市計画法で正式に定められた特別用途地区のことです。
教育にかかわる施設である学校・博物館・図書館・美術館などが集まっています。
さらにパチンコ店や風俗店、バー・映画館・遊技場・ホテルなどは教育に不適切な施設として建設に制限がかかる点が特徴的です。
ただし第一種と第二種で、それぞれ制限のかかる施設などが異なる点に注意が必要です。
文教地区は子育て世代のファミリー層だけではなく、落ち着いた雰囲気の地域を求める富裕層、治安の良さを重要視している若者にも人気があります。
そのためほかの地域に比べてブランド化されやすく、売買や賃貸の価格が高くなりやすい特徴があります。
文教地区の不動産を売却するとどんなメリットが得られる?
文教地区は治安の良いイメージ、子育てしやすいイメージを持たれやすいエリアです。
人気エリアと一般的に認識されることによって、その地域で物件を探す人が集まりやすいため、不動産を売却する際に買い主候補者が現れやすいメリットがあります。
風俗営業店やギャンブル店などがないことから、特に子どもを持つファミリー層や老後の住まいを探す高齢者などに人気があります。
文教地区にある不動産というだけで物件自体のイメージも良くなるため、アピール方法に気を配れば早く売ることも可能でしょう。
また、文教地区にある不動産は資産価値が保たれやすいメリットもあります。
不動産は住み始めた段階から少しずつ価値が下がり、土地の地価も変動する可能性があります。
しかし文教地区は法律で建てられる施設にも制限があるため、長期的に地域のブランドイメージを維持しやすい点が特徴です。
そのため建物や土地の資産価値がほかの地域に比べて下がりにくく、理想の価格で売りやすいといえるでしょう。
また買い主候補者も教育や治安の良さを意識している人が多く、トラブルのないスムーズな取引をおこないやすいメリットもあります。