狭小地とは、「狭くて小さな土地」のことで、用途が難しいなどの理由から買い主候補が見つかりにくい不動産といわれています。
しかし、狭小地の持ち主にとっては、売りたいタイミングで早めに買い主を見つけたいと考えているはずです。
そこで今回は、狭小地が売却しにくい理由や売却時の注意点、スムーズに売るコツなどについて解説します。
狭小地の物件が売れない!売却しにくい理由とは?
狭小地を売りたいと考えている方、将来的な出口戦略もふまえて購入を検討している方は、「なぜ買い主候補を見つけにくいのか」について知っておきましょう。
狭小地は狭くて小さいため、特に住宅や事務所を建てたい人からの人気がありません。
生活やビジネスに十分な広さの建物を建てられないことだけではなく、建築用の重機が入りにくく、完成までに時間とコストがかかることも人気がない理由のひとつです。
また、狭小地の広さが住宅ローンを契約する条件に当てはまらないケースが多いことも売れにくい理由だと考えられます。
住宅ローンは土地の広さ40㎡以上など、金融機関によって条件が決められています。
住宅ローンを契約できなければ、現金一括で購入する選択肢しかないため、買い主候補があらわれても売買成立にはつながりにくいでしょう。
「狭小地を所有しているけどなかなか売れない」と困っている方は、まずは自分の土地や周辺環境を観察してみてください。
土地や隣接する道の広さ、形などを観察してみると、なぜ売れにくいのかが見えてくるはずです。
狭小地の物件をスムーズに売却する方法とは?
売れにくいといわれている狭小地をスムーズに売却するポイントとして、まず売り主自身が物件のメリットや使い道を提案できるようにしておくことが大切です。
不動産の仲介業者に依頼したとしても、内覧の際などに買い主候補と会って話す機会もあるでしょう。
その際に物件の魅力を伝えられると、買い主候補も購入後のイメージがわきやすくなります。
たとえば「駐車場にするのにちょうど良い広さである」「人通りが多く自動販売機を置くのに最適である」など、用途や立地の良さを考えてみましょう。
また狭小地の売却に慣れたプロの仲介業者に相談したり、隣の土地を所有している人に買わないか相談したりするのも早く売るコツです。
狭小地を売る際の注意点として、建物が建っている場合は早々と更地にしてしまわないことが大切です。
狭小地はもともと建物を建てにくいといわれているため、更地にすることによって売れにくさが増す可能性があります。
買い主候補の選択肢を増やすためにも、まずは建物を残したままにして様子を見ましょう。