上手に活用すれば収益アップが狙えるため、よく理解しておきたいところです。
今回は賃貸住宅のオーナー様に向けて、経営手段の一つであるコンセプト物件にフォーカスします。
概要やメリット、注意点についても把握して、今後の参考にしてみてくださいね。
賃貸住宅におけるコンセプト物件の概要とは?メリットもチェックl
コンセプト物件とは、ある特定のターゲットに絞ったテーマを背景とした賃貸のことです。
このテーマに合わせて、建物の外観や内装・設備などを検討します。
趣味を楽しむための住宅からデザイン性の高い住宅まで、多種多様なニーズのなかから選択してハード面・ソフト面を整備していきましょう。
このようなコンセプト物件を採用すると、下記のメリットが得られます。
入居率がアップする
あるテーマに特化しているため、見た目のインパクトがつきやすいほか、競合物件も少なく入居者が増加しやすいでしょう。
家賃を高めに設定することも可能です。
長期入居が見込める
一般の賃貸では得られない生活が提供できるため、入居者の満足度が高く、長期的な需要が見込めるのもメリットです。
トラブルになりにくい
趣味などが同じ入居者が集まっているため、コミュニケーションが自然に生まれやすく、雰囲気の良い住宅に。
一般の賃貸に比べるとトラブルになりにくいでしょう。
賃貸住宅の経営で気をつけたいポイント!コンセプト物件の注意点とは?
続いて、コンセプト物件の採用を考えた際の注意点についてみていきましょう。
多数のメリットがあるコンセプト物件ですが、下記のポイントに注意して総合的に判断することが大切です。
入居者を獲得しやすいテーマの予想
コンセプト物件のテーマは、今後の経営に関係する重要な事項です。
ターゲットを絞りすぎると、市場人数が少なすぎて、入居者が見込めなくなる可能性もあります。
これから狙い目のテーマとしては、
●SOHO型(ビジネス環境に特化した賃貸)
在宅ワークの広まりで、一定のニーズが見込める
●ペット共生型
ペットの飼育率が増加傾向かつ、ペットと暮らせる集合住宅は少ない
●DIY対応型
外部にワークスペースなどもみられるほど根強い人気がある
などでしょう。
建設コストと物件の質とのバランス
コンセプト物件を建設すると、一般の物件よりコストが高くなります。
そのため、どこまでニーズを追求して整備するか、そのバランスが大切です。
家賃を上げて、4年から5年で回収できる収支が目安です。